あなたはいくら給料がほしいのか?
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4/6(金)に一橋講堂で行われた、NewsPicsの就活講演に行って参りました!
登壇者は田端信太郎さん
2018年3月からは株式会社スタートトゥデイのコミュニケーションデザイン室長をされています。
共演者として幻冬舎の箕輪厚介さんもいらっしゃいました!
オーディエンスは20代前半の男性が多い印象。
テーマは「最強のサラリーマンになるために」ということで和やかな雰囲気でスタート。
【あなたはいくら給料がほしいのか?】
箕輪さん「そもそも最強のサラリーマンというのはどういうことですか?」
田端さん「うーん、年収、、?(笑)
てかここにいる皆さんは就活生が多いということで何かヒントをもらえたらなと思って来てる人も居ると思うんだけど、自分にとっての何が成功かっていう基準ってなんだろうね。
みんなはどう思ってるかわからないけど、僕は3月からスタートトゥデイで働いたりしてて、そんな僕が今成功してるかどうかなんか正直わからない。
もっというと成功と幸福って違うもので、成功は他人が決めるものだけど幸福って自分で決めるものだから、考えだすと結構哲学的な話になるよね。
だから、就職ランキング上位3つも4つも内定をとることが就活において成功ではないんだよね。結構深いね。」
箕「自分が本当にどんな生き方をするかっていうのを突き詰めるのが就活ですよね。
だからとにかく金が欲しいもあり。」
田「僕、新入社員たちに30になったら年収いくらほしいですか?って聞くんですよ、するとみんな結構答えられなくて。
例えば800万って言ったらなんで800万より以下でも以上でもなく800万なのかっていうのを聞く。
30で800万欲しいというのは結婚してるイメージがあるのかないのかとか、家はどれくらいの大きさのとこ住んでるのとか、夏休みはどこに行ってとか、それぐらいあなたの1日朝起きてから寝るまで密着ドキュメントできるくらい。
なんか漠然と、社会にインパクトを与えたいです、とか、世の中を良くしたいとかみんな言うんだけど、そのさっき言った映像の解像度をどれだけもっと上げれるかっていうのはすごい大事なことですよ」
箕「サラリーマンになってから、市場に出ると自分に値札がつく。
最初自分はコンサル料1時間5万円でやってたんですけど、みんなに安い安いって言われて、でもこの俺が1時間話すだけで5万円って安いのか?って思っちゃって、でもあれよあれよと50万円になっちゃって、けど俺の能力ってのは変わってなくて。
市場に晒されてやっと自分の価値がわかるってのはありますね。」
田「市場のことをもっと言うと、皆さん家族がいると思うんですけど、例えばお母さんが晩御飯を作ってくれる、まずいかもしれないしおいしいかもしれない、あと洗濯をしてくれる、でもそれ自体って家族っていう組織の中での話なんですよ、お母さんがしてくれる料理とか洗濯物畳んだりとかって、それに対して直接お金は請求されないわけですよ。
そこで、おかんさあ、飯とか作ってるだけでえらそうにごちゃごちゃ言うんだったら俺ファミレスとかで食ってくるし、俺時給50万だから、コインランドリー行ってクリーニング使うからいいよ!
って言ったとして間違ってることではないと思うんだよね、それがマーケット、市場なんだよね。
会社に入るということは組織に入るということであって、組織の中では外のマーケットの取引がそのまま適応されないんですよ、もしその外のマーケットの取引を組織に適応させようとするならばその組織を作った意味がなくなる。」
箕「要は組織っていう家の中に入ると外部の風全く入ってこないってことですよね。」
田「奥さんに子供の子守してくれって言われたらベジーシッター雇えばいいじゃんって言うんだけど、そういう問題じゃないって言われて(笑)
でもそれ自体が正しいとか間違ってるとかじゃなくて組織とマーケットの対立だからね。
んでその対立は哲学的なものだからどっちが正しいとかないんだよね。」
箕「俺双葉社にいたとき、めちゃ成績あげてんのにボーナスカットとかあったね」
田「会社に入ることは組織に入ることだから多少そういうのはあるんだよね。
お父さん1人で働いてる家庭で、おやつは子供にもあげないとかチャンネル権独占とかないじゃん?
逆になんかあって働けなくなったからといって晩御飯出さないってのじゃないじゃん?
組織やチームやファミリーってのはある種そういうもんなんですよ。」
箕「たしかに"company"って一緒にパンを食うって意味ですもんね」
ゲマインシャフトとゲゼルシャフトってのがあって、それぞれ共同体と機能体の組織って意味なんだけど、会社が一応機能体ってされてるんだよね。
家族って自分の意思であるもんじゃなくて気づいたらあるもんじゃん?反対に会社とかって自分の意思があって入りに行ってるわけじゃん?
日本の会社は共同体っていう風によく言われるんだけどさ、自分が入りたい会社ってどんなのかなーって、みんなで仲良い感じでやって、年老いて体が動かなくなっても守ってくれるようなとこなのか、それとも、若くてもガンガンパフォーマンス出したらお金もらえるようなとこなのか、っていう色はあるんだけど、それでも会社に入ってるってことと完全にフリーランスっていう場に晒されるってのとは全然違うわけですよ。」
箕「ある程度リスクもなければリターンもない、っていうのを受け入れるということが会社員になるということですよね。」